みんなのサンタさん

みなさん、クリスマスのご予定は埋まりましたか?

年齢=彼女いない歴の私には、クリスマスなんて絶望感しか味わえないんですけど。今年も私のスケジュールはホワイトクリスマスです!  

さて、そんなクリスマスに際し、サンタさんがプレゼントを「置き忘れてしまった」人たちのお話を。サンタクロースがお家にプレゼントを届けてくれるクリスマス。そんなクリスマスの日、お家がない人たちはどんな風に過ごしているのでしょうか。

 

今回のテーマは「ホームレス」についてです。

 

 

この記事のポイント
・数字だけではわからないホームレスの人数
・イメージと現実のギャップ

 

ホームレスってどれくらいいるの?

さて、私たちの国にホームレスって何人いるのかみなさんは想像がつきますでしょうか。厚生労働省のデータによると、平成28年時点で、5821人のホームレスがいるとされています。それって多いのって?思いますよね。

ちょっと色々と比較してみましょう。

①時系列での比較:日本のホームレス数は「減って」いる。

こちらは、平成24年〜平成28年のホームレス数の推移です。平成24年には、8933人だったホームレスも、平成28年には5821人と1.6分の1に…。私の感覚では、まちで見かけるホームレスン方の数が減っている印象はないのですが…。少なくなっているのには、何かカラクリがあるのでしょうか。

②他国との比較:日本のホームレス数は「少ない」。

人口2200万人のオーストラリアでは、最新11年の調査によるとホームレス数は10万5237人です。そのほかにも、私たちが行ったニューヨークは人口約833万人でそのうち約6万人がホームレスの方なのです。

日本はに比べると、20分の1しかホームレスがいないようです。同じ先進国に比べて圧倒的に日本のホームレスは少ないようですが、それには何か理由はあるのでしょうか。

実は、このカラクリはホームレスの「定義」にありました。

どのような人がホームレスなの?

さて、ということでホームレスとはどのような人を指すのでしょうか。国によって捉え方は異なりますが、路上生活者だけでなく安定した住まいのない人たちを指します。たとえば、シェルター等の一時的に避難する場所に保護されている人や暴力を受けているなどによって、家はあっても安心して住むことができる場所のない人も、ホームレス状態にある人として数えます。

一方で、私たちの国では、路上生活者のみホームレスと定義します。何をもってホームレスというか定義が大きく異なっている…。そりゃあ、先ほど見たように、ホームレスの人数が、欧米諸国と比べると数十万人単位で少なく見えているわけです。つまり、日本では普段は路上で生活している人も調査する時に屋内にいる人は、ホームレスに含まれないんです。なんかちょっと違和感がありますよね。というのも、ホームレスの調査は目視で行われるので、屋内にいる人はカウントできないんです。

ホームレスのとらえ方が異なると、どうなるの?

では、ホームレスの定義の違いが何を意味するのでしょうか。それは、ホームレス支援の範囲が異なるということです。欧米諸国のように、ホームレスを安定した住まいのない人とすると、ホームレス支援は、安定した住まいを得ることが一番の目的になります。十分にできているかどうかは別として、安定した生活を送るために何が必要で何をしたらよいかを考えることにつながります。

一方で、ホームレスを路上生活者、と捉えるということは、ホームレス支援の一番の目的が、路上生活から脱することになります。つまり、安定した住まいを得るかどうかは支援の目的にならないことになり、安定した住まいを得ることが難しくなります。たとえば、路上生活の状態から、劣悪で不安定な施設に移っていただくさえも(こういった貧しい方への劣悪なサービスを提供してお金を稼ぐことを悪徳な貧困ビジネスと言います)、支援をしたことになってしまうんですよ。移っていただいた新住居が、小さな部屋に何十人も押し込まれるような場所やシラミが多く発生するような場所もあります。たとえ「寝るための場所」を得られたとしても、そんな場所では安心して生活できませんよね。