韓国大統領選「ザックリ」解説しりぃ~ず2 候補者の政策まとめ

そもそも誰が出てるの?

5月に行われる注目の韓国大統領選挙。今回は各候補者の政策についてです。もう知っている人も多いかと思いますが、まずは誰が立候補しているのかもう一度おさらいしてみましょう。候補者は、おもな政党の代表を含めた15人。その中でも主な5つの政党の代表者5名が有力な候補とされています。

今の選挙状況は?

そしてその5人の中でも特に支持率が拮抗しているのがこの2人。ムンジェイン候補とアンチョルス候補です。

4月14日に行われた韓国ギャラップによる世論調査では、ムンジェイン候補が40%、アンチョルス候補が37%とまさに「二強」。今まで首位を独走していたムンさんにアンさんが追い付いてきました。北朝鮮情勢が悪化する中、革新系のムンさんが大統領になるのを防ごうと、パククネさんの元支持者らを含む保守層の票がアンさんに流れてきたとみられています。

 

ムンさんって何者?

ではこのムンさんとアンさん、いったいどのような人なのでしょうか。

ムンさんは革新系の最大政党「共に民主党」の候補者。前回2012年の大統領選にも立候補し、パククネさんとの一騎打ちに僅差で敗北した過去があります。また、かつての大統領、ノムヒョンさんを大統領府で支えてきた人物でもあります。ノムヒョンさんは北朝鮮に融和的だったので、ムンさんも北朝鮮に対して融和的なのではないか、と言われています。

 

ムンさんの政策は

そんなムンさん、どのような政策を掲げているのでしょうか。

北朝鮮に対しての政策を見てみましょう。やはり融和的と言われているだけあり、当初から韓国の余った米と北朝鮮のレアアースを交換する、といった北朝鮮との協調を重視した政策を掲げていました。しかし、最近では北朝鮮情勢が悪化。強硬的な姿勢も見せつつあるようです。

経済対策では、国が主体となった政策が目立ちます。韓国が抱える問題の一つである失業問題。失業対策としてムンさんは公務員の採用を増やすなど、「公共の雇用で81万人の雇用を生み出す」と公約に掲げています。今後重要となってくるIoT産業など新しい発展「第四次産業革命」の後押しも、政府主導で企業の成長を引っ張る姿勢を見せています。

 

アンさんって何者?

ではもう一人の有力候補。アンさんはどんな人なのでしょう。

アンさんは中道系の政党「国民の党」の候補者。実はベンチャー企業の経営してきた経歴があり、「韓国のビルゲイツ」とも呼ばれています。その企業運営の経験からか、政策も「民間が中心になって、政府はあくまでサポートに徹する」といった要素が強いです。

 

アンさんの政策は?

では具体的な政策を見ていきましょう。

北朝鮮に対しては、アンさんはムンさんよりも強硬な姿勢。アメリカとの同盟を強化し、北朝鮮への制裁を強めていくと述べています。

ムンさんとアンさんで最も違いがはっきりしているのはやはり経済政策といえます。アンさんの場合は、ベンチャーを起業する人材を10万人育てることで雇用を創出。中小企業やベンチャーへの融資を行い、民間が中心となって経済成長や第四次産業革命をリードしていくビジョンを描いています。

また、教育の改善にも力を入れています。韓国は受験戦争が激しい社会。小中高の学校編成を変えて教育の質を上げる政策を掲げています。

 

THAADとは

もう一つこの選挙で争点となっているのが、「THAAD(サード)」の配備の是非です。「THAAD」とは、北朝鮮のミサイルを迎撃する軍事装備のこと。

パククネさんが大統領時代にアメリカと協議して韓国における配備を決めましたが、まだ配備されていません。このTHAAD配備について、北朝鮮に加え中国やロシアは快く思っていません。そのため外交的な緊張を招くとして、ムンさん、アンさんともにこのTHAAD配備には反対してきました。しかし、アメリカの空母が朝鮮半島に接近するなど北朝鮮情勢が悪化。最近になりアンさん、ムンさんともに一転してTHAAD配備に賛成しました。

 

気になる日本への対応

そして日本に住む身としては、やはり次の大統領が日本に対しどのような態度をとるのかも気になりますよね。特に、パククネさんが大統領時代に日本と結んだ「慰安婦問題をめぐる日韓合意」について、新大統領がこの合意を認めない可能性が心配されています。

実はこの日韓合意、ムンさんアンさん含めた立候補者5人全員が「再交渉」が必要または「無効」との見解を出しています。ちなみにこの合意は「最終的かつ不可逆的」な解決との文言があり、次の大統領が再交渉を求めても、日本政府がそれに応じるのかは疑問が残ります。

 

ほかの候補者たちは?

このほか、立候補しているのはパククネ政権時代の与党「自由韓国党(旧セヌリ党)」のホンジュンピョさん(支持率7%)、セヌリ党から離脱した議員らが作る「正しい政党」のユスンミンさん(支持率3%)、そして最左派「正義党」のシムサンジョンさん(支持率3%)。

THAADについて、ホンさんとユさんは元与党ということもあり、THAADには最初から賛成していました。そのため途中から賛成に立場を変えたムンさんとアンさんを批判しています。逆にシムさんは一貫してTHAAD反対の立場をとっており、主要候補では唯一の反対派です。

経済政策については、ホンさんは労働組合の改革に力をいれ、ユさんは科学技術や産業界を中心にした「革新成長」をに力をいれると述べています。シムさんは財閥の世襲廃止、ベーシックインカムなどの改革に取り組むと掲げています。

 

さいごに

この選挙の争点の一つはやはり、北朝鮮やアメリカ、そして日本を取り巻く外交問題でしょう。しかし、状況は刻々と変化しています。この先まだまだ候補者の政策や支持率の動きがあるかもしれません。5月9日の選挙当日まで選挙から目が離せませんね。

 

메인

바른정당

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